世界の「富裕層1%」その半分が米国に

Nike Man2

2012年03月06日 22:18

 こんばんは、Nike Man です。

 世界全人口のうち、富裕層はその1%と言われています。その1%の半数がアメリカに集中しているとの調査結果が発表されました。
 世界銀行のエコノミスト、ブランコ・ミラノビッチ氏が最新の2005年のデータを基に行った分析によれば、税引き後の1人当たりの手取り額が年額3万4000ドル(262万円)以上、4人家族なら13万6000ドル(1049万円)あれば、「世界で最も裕福な1%」に含まれることになるそうです。









 こうした超富裕層1%の約半分は米国に住んでおり、人数に直せば2900万人となります。次に人数が多いのはドイツで400万人。残りはフランスなどの欧州諸国や日本や韓国などのアジア諸国、ブラジルなどに分散しています。一方で、統計的にはアフリカ大陸や中国、インドにはいないに等しいという結果が出ました。
























 この分析は、世界的に中産階級が急激に増えているという見方に一石を投じるものです。確かに中国やインドの経済成長は著しいのですが、ミラノビッチ氏によれば、元々の経済水準が非常に低かったことから、これらの国々における中産階級はまだ「やっと姿を現してきた段階」に過ぎないのだとか。

 ミラノビッチ氏は「米国なら政府から食費の援助が受けられるような低所得層に該当する人々を中産階級と定義するのは正しいとは思えない」との見方を示します。米国の最貧層5%も、今回算出された収入だけで見れば全世界の3分の2の人々よりもはるかに豊かなのだそうです。



■ CNN.co.jp:世界の「富裕層1%」半分が米国に、中国はゼロ 専門家調査

■ Half the world's richest 1% live in the United States - CNN Money
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