3年後チョコレートが食べられなくなるかも!?
2月と言えば、ヴァレンタインデーが待ち遠しいところですね。
ところが、Daily mail によりますと、3年後の2014年にチョコレートの原料であるカカオが手に入らなくなるかもしれないというニュースがありましたので、ご紹介します。
最近ではただ甘いだけでなく、男性向けのビターなチョコの種類も増加し、その人気は衰えることがありません。
しかし現在、チョコレートの原材料であるカカオに、深刻な問題が発生しています。2014年以降、チョコレートを食べることができなくなる可能性があるのです。
世界のカカオ豆の約40パーセントを供給している国、
コートジボワール。西アフリカに位置する共和制国家のこの国は、2002年に政治的不安から内戦が勃発。
それ以来、国情は不安定な状態が続いています。
これが原因で農作物を公正な価格で取引し、公に品質を保証するプログラム「フェアトレード」が停止。
以後、多くの人々が他の西アフリカ諸国へ出て行きました。
それに伴ってフェアトレード農家として正式に認められているカカオ農家の数が、大幅に減少しているのです。
チョコレートにまつわる書籍を多く手がける編集者のアンガス・ケネディ氏は、この問題に対して、「チョコレートの製造に携わる人たちは、歴史的に最も大きな危機に直面している」と、コメントしています。
カカオ豆の不足から価格は今月、10パーセントも上昇していますが、これは今に始まったことではありません。すでに30年以上も前から価格の上昇はチョコレートメーカーに影響を及ぼしているのです。
価格以上に問題なのが、カカオ農家の減少です。世界のカカオ生産の多くをコートジボワールに依存しているのですが、安全を脅かされた農家が国を離れてしまい、生産量は激減。今後仮に、政治状態が改善されたとしても、現状まで回復させるには少なくとも3年以上はかかるそうです。
ケネディ氏曰く、多くのチョコレートメーカーは残された数少ないカカオ豆をいかに長く使用していくか、常に奮闘しているそうです。
予想ではこれらが尽きるのが2014年。世界一のカカオ生産国が陥っている政治的不安は、波状的にカカオ干ばつという深刻な危機に発展しつつあります。かつてコートジボワールはフランス植民地からの独立後、驚異的な経済発展を遂げ、「西アフリカの優等生」とまで言われた国です。再び国が穏やかになり、農民たちが戻ってくるまでには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。その日まで、チョコレートの危機は続くことになりそうです。
■ Mail Online - Will there be a chocolate drought?
World’s supply of sustainable cocoa could run out by 2014
■ 2014年までにカカオの供給が終わる!? チョコレートにまつわる深刻な問題
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