ターミネーターのような義手で細かい作業ができるように

Nike Man2

2012年11月21日 21:15

 こんばんは、Nike Man です。
 技術の進歩によって細かい作業も行えるようなメカニックな義手が作られるようになってきましたが、本人の腕の筋肉の動きに反応して動作する炭素繊維製のターミネーターっぽい義手「bebionic3」が開発されました。グリップのパターンは14種類あり、指を動かすスピードもコントロール可能です。

 ← こちらがbebionicを使っているNigel Acklandさん。Nigelさんは仕事中、工場の機械に巻き込まれて右腕を失ってしまいました。
 何度か義手をつけてみたものの、うまく機能しなかったり、見かけ倒しのものばかりで納得のいくものを見つけることができなかったため、挑戦してみたのが「bebionic v2」。カーボンファイバー製のメカニックな義手で、Nigelさんの筋肉に反応して動きます。

 現在はv2をさらに進化させた「bebionic3」を使用中。腕の外側にはセンサーが取り付けてあります。
センサーを押すと機械音と共に手のひらがゆっくりと開き、反対に腕の内側のセンサーを押すと、ゆっくりと拳が握られます。
 普段は義手の付け根の筋肉に反応して腕や手のひら・指が動くようになっています。
親指の方向を左手で変えると、物をつかむことも可能になります。
 何度も義手を変えてきましたが、現在の義手は機能的かつ外観もリアルすぎず、Nigelさんはとても気に入ってるそうです。

 その他、ショッピングや車の運転も問題なくこなすことができ、Nigelさんは「この義手のおかげで、もう一度人間に戻れた気がする。もう手放したくないね。
 この5年間、電話を使うことも、誰かの手を握ることも、左手を洗うこともできなかったのに、今じゃそれが可能なんだ!もちろん、ものすごく機能的というわけではないけれど、心理的な喜びは計り知れないよ」と語っています。


■ 'Terminator' arm is world's most advanced prosthetic limb




■ Nigel Ackland - bebionic
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