2011年05月20日
妻が忙しくしている方が夫が健康的に暮らせるらしいです

男性は家で1人でいる時にリラックスしている傾向があるため、妻がバタバタしている方がかえって落ち着けるということのようですが、妻の方も夫が家事をしている時にストレスホルモンが低下したとのことで、夫婦が同時に安らげる時間というのはなかなか訪れないのでは……と思わせる内容となっています。

この研究は2004年~2006年にかけて、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の家庭における日常生活を対象とした研究施設にて行われたもので、ロサンゼルス在住の夫婦30組を対象に、日々の行動とストレスホルモンの推移を記録しました。
ちなみに、ほとんどの夫婦は2~3人の子どもと暮らしていました。結婚してからの期間は平均して13年が経過していて、平均年齢は41歳。夫婦の行動調査の期間は4日間で、平日2日と休日2日に行われたとのこと。


すると男女問わず、自宅で家事を多く行っていると、一日の最後に測定したコルチゾールの値が高い数値を示しました。男女別に傾向を見ていくと、妻は夫が家事を積極的に行っている時に、コルチゾールの値が健康的な範囲にとどまっていたとのこと。
夫の側からすると、妻が家事をやっていてあまり余暇を過ごしていない状態で自分には自由な時間があると、コルチゾールの値が低下するという傾向があったそうです。

過去に同施設で行った研究では、仕事で受けたストレスは家でリラックスしてテレビを見たり、趣味に没頭したりすることで解消されているはずだという結果が出ていました。今回の結果は、自宅でのストレスレベルは家事やパートナーの状況に大きく左右されることを明らかにしたと言えるかもしれません。

そして面白いことに、一人きりで家にいる時に、男女問わず家事に取りかかる傾向がありました。男性はおおむね一人で過ごしている時の方がリラックスしているようです。」とOchsさんは付け足しました。
南カリフォルニア大学で心理学の博士号を取得している、この研究の第一著者であるDarby Saxbeさんは、「誰かが代わりに家事などの作業を行ってくれていることで安心がもたらされるようです。
夫が子どもの宿題を手伝っていたり、妻が洗濯物をたたんでいたりするのを見届けてはじめて、そのパートナーは心から休むことができるのだと思われます」と今回の結果を分析しています。
また、オハイオ州立医科大学の行動医学研究所にて精神医学と心理学を研究しているJanice Kiecolt-Glaserさんは、今回の研究の成果を見て、「男性は家族と関わっていない時に最もストレスを解消できている」という分析結果を導き出しています。

ごく最近行われた類似研究では、妻の方が家事を積極的に行い、夫はその間余暇を過ごしている傾向が強いという結果も出ているようです。
家事に夫婦がどう向き合っていくか、というのは永遠の課題のようです。
■ Men relax best when wives are busy-USA Today.com
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Posted by Nike Man2 at 23:55│Comments(0)
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